【波照間旅行記完結編】サヨナラはしない
7/25(5日目) 午前9時半
サイクリングを終えたオレとうっしーは、父さん達と合流して、おじさん家へ向かいました。おじさん家に着くと、おじさんは今から牛の世話をしに行くということなので、ついて行くことにしました。牧場には初日にも行きましたが、そのときは子牛の世話をちょこっとやって帰っただけでした。朝はオトナの牛の世話もするそうです。
おじさんの牛小屋でトラックに水タンクや干草を積んだ後、牧場に向かいます。晴れた空の下、干草を積んだトラックの荷台ってのはちょっと絵になります(左から、うっしー母さん、オレ、I川さん)。

おじさんが、干草を下に下ろせというので荷台からドカっと干草を下ろしました。それを見た牛がたくさん寄ってきてなかなか壮観でした。ちなみにうっしー父さんは、遠くで手を振って喜んだりしています。

牛の世話が終わると、おじさん家に戻って、おじさん、おばさん、お嫁さん、孫娘、オレ達と皆で記念撮影をしました。昨日ここで開かれた宴会は楽しかったな。ちなみに、↓この写真は逆光ですが。

オレ達はみんなして港へ向かいました。船は12時半出航です。船を待つ間、おじさんがお昼をご馳走してくれるそうです。みんなで八重山そばを食べました。オレは、うっしーとおじさんと一緒のテーブルでそばをすすりました。ここで、例の追い込み漁は、本当はもっと沖の方の足が立たないところでやるもんだという衝撃の事実を聞かされました。網担いで沖まで泳いでいって、泳いで追い込みして、網にかかった魚は潜って捕まえるそうです。「大変な仕事だよ」とおじさんは言います。てゆうか、不可能すぎ。海人おそるべし。
そばを食べ終わり、船も入ってきました。寂しいけど、もう行かなければなりません。荷物はおじさんのトラックに積んであります。おじさんは、トラックを港の入り口付近まで移動してくれました。オレ達は荷物を下ろしましたが、おじさんはトラックの運転席に閉じこもったままです。オレ達はおじさんに何度もお礼を言いました。おじさんは今にも泣き出しそうな、とても寂しそうな顔をしています。
オレ達は荷物を持って船に向かいました、おばさん、お嫁さん、孫娘達は船のそばまで来てくれますが、おじさんはトラックの運転席に座ったままです。オレはうっしーにそっと聞きました。
「おじさんはこっちまで来ないんだね」
「うん、いっつもそうなの。お別れが辛くて寂しくなっちゃうから来ないんだって」
オレとうっしーは船に荷物を置いた後、もう一度おじさんのトラックまで戻りました。おじさんは既に目を真っ赤にして鼻をすすっています。
「おじさん、ありがとう。とっても楽しかった。また来るよ」
オレはそう言っておじさんと握手をしました。おじさんはそのごつい手でオレの手を握り返し、
「子供できたら連れて来い。約束だぞ」
と言いました。俺は「わかった」と言ってまたおじさんの手を握り返しました。
船に戻って、窓の外を見ると、おばさん、お嫁さん、孫娘達が手を振ってます。おばさんは泣いちゃってました。オレ達も、一生懸命手を振りつづけました。さよなら、おじさん。さよなら、おばさん。さよなら、みんな。さよなら、波照間島。
やがて船は海の上を走り出し、港で手を振る人の姿はどんどん小さくなっていきました。
ふう。
思わずため息が出ます。あっと言う間の5日間、とっても楽しかった。必ずまた来ます。てゆうか、子供ができて成長するまで待ってられないんで、子供ができる前にまた行きたいです。いや、必ず行きます。日本最南端の島の、鼻のおおきなおじさんに会いに。
(完) -次回、番外編-
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コメント
うーん。
感動したよ。
そしておもしろかったよ。
どの号も。
いまさらながらワタナベ。は文を書くの上手だよな。
普通にこの島旅行してもここまでの感動は
味わえないだろうね。
大阪の二人じゃないけど、
うっしー家のつながりがあるからこそ、だね。
ワタナベ。の4代下の子供の世代にまたその子供
達が、
「その昔ひいじいさんのじいさんが・・」
みたいな話を三味線ひきながら
泡盛飲みながら踊りながら
するんだろうね~。
いや~、素敵な旅行記でした。ぱちぱちぱち。
投稿 yukarin | 2005.02.02 12:07