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2004.11.30

たそがれsong

 唐突だが新婚旅行の話をすることにする。もう3年以上前の話だが。で、行き先はインド洋に浮かぶサンゴ礁のリゾート、モルジブである。モルジブといえば泊まるところは水上コテージと相場が決まっている。なのでオレ達も例にもれず水上コテージに宿泊したわけである。

cotage.jpg

 コテージはだだっ広いべッドルームと、だだっ広いバスルームと、だだっ広いべランダから構成されている。ベランダとバスルームには海へ下りる階段がついていて、部屋から直接海に下りられるようになっている。

 オレ達はそこで、起きてメシ食って泳いで昼寝して起きてメシ食って泳いで日光沿して夜メシ食って寝る、とかいう生活を5日間ほど続けた。基本的に昼間は泳いで過ごしたが、泳ぎ疲れたときはべランダにある長いすに寝そべって本を読んだり、そのまま昼寝したりした。もう楽チンすぎて廃人寸前である。もう社会復帰できないんじゃないかと真剣に思ったりした。

 ある日、泳いでシャワーを浴びたあとベランダに出てみると、タ陽で海が真っ赤に染まって、向ともいえない美しい光景が広がっていた。新婚ほやほや湯気あっちっちのオレ達2人は、そのロマンチック極まりない光景にしばし見とれていた。

 そのとき、である。一筋の風がオレ達2人の横を通り抜けた。

 バタン!

 と、べッドルームからベランダへ抜けるドアが風で閉められた。

「ちょっと。あれってオートロックじゃないの?」

「いやあ、表のドアはともかく、このドアはオートロックじゃないだろ」

 オレは不明げに見つめるうっしーに、大丈夫だよ、と言うようにウインクしながらドアノブを引いた。

 …開かない。

「あ、じゃああっちのバスルームのドアから入ればいいんじゃない?」

「ダメだよ。あすこはさっきうっしーが『着がえするから閉めろって』いうから力ギ閉めてそれっきりだよ」

 べランダには電話もないのでフロントに電話することもできない。水上コテージなので周りは海で、ホテルのフロントがある陸までは500mくらいある。陽はかなり傾いていて、夜までまっしぐらといった感じである。

 もうたそがれ、神様どーにかしてくれ。

「どーすんのよ。アンタのせいで閉じこめられちゃったじゃないか」

 いや全然オレ何もしてないし!風のせいだし!そもそもバスルームのカギ閉めたのはうっしーの指令だし!

「…泳いでよ」

「へ!?」

泳いでフロントまで行ってカギ開けてもらって来てよ!

「い、いやオレ泳ぎ苦手だし、もう陽がおちて海水も冷たいし」

「早く!今行かないと水温どんどん下がるし、潮だって満ちてきちやうんだからね!」

「そんなこと言っても、オレ、パンツ姿だし…」

「大丈夫だって!もう暗いし、パンツと海パンの区別なんかつかないって

「いや、でも…」

「いいから早く行ってきて!」

 ザブーン。オレは岸まで必死で泳ぎ、岸からホテルのフロントまで歩いていった。幸いフロントには日本人スタッフが座っていた。

「あのーすいません…。コテージのベランダにいたら、風でドアが閉まって閉め出されちゃったんですけど…」

「そうですか…じゃあ鍵を開けさせに行きます…。って、あれ?ここまでどうやって来たんですか?」

「どうやってって…えーと、泳いで

「えええっ!?あそこから泳いできたんですか?」

 そのスタッフの人は、オレがコテージから泳いできたと聞いてややビックリしていた。てゆうかオレも泳いでなど来たくはなかったのだが、妻の怒り、もとい、妻への愛とパンツ姿で泳いでフロントまで行く恥とを天秤にかけたらこうなったわけである。

 それにしても、である。オレはつくづく思うのだ。

 ブリーフじゃなくてよかった、と。

雑文

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2004.11.26

JUMP/忌野清志郎

JUMP
UPCH-5282/2004.11.26 

01. JUMP
02. イヤシノウタ
03. 赤いくちびるに
04. ラクに行こうぜ

 ちょっと奥さん、清志郎のシングルですよ!JUMPですよ!

 というわけで買いました。JUMP。てゆうかシングルCDを買ったのなんか10何年ぶり。ライブやCMで曲は知ってたけど、どんな音が出てくるのかドキドキしながらプレーヤーにCDを挿入。そーいやこんなドキドキ感は久しぶりだ。で、イントロのギターのカッティング。いいよ。いい。わかりやすすぎる。

 まだ1回しか聴いてないんだ。夜も遅いし、近所迷惑だから。って世間様に配慮するなんてオレ全然ロックじゃなんだけど。いいんだ、とにかく。明日になったらスピーカからデカい音で鳴らそう。明日が待ち遠しい。

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2004.11.24

明るい明日のために

 目を覚ますと日はもうだいぶ高くなっていた。僕はベッドの上で上半身だけ起き上がった。隣では妻がまだ寝息を立てている。僕はベッド脇の時計にチラッと目をやった。まずい、もう行かなくちゃ。僕は妻を起こさないようそっとベッドを出ようとした。そのとき、寝ていたはずの妻の右手が僕の左手を掴んだ。

「いかないで」妻は半ば夢の中で懇願している。「そばにいて」

 僕は妻の姿を黙って見つめていたが、やがて右手で妻の前髪をかきあげた。妻は相変わらず寝息を立てたままだ。困ったな。もう行かなくちゃならないのに。

 僕は妻の右手をそっと外そうとした。しかし、それに逆らうように妻は右手に力を込める。

 ああ妻よ。君の気持ちは分からないでもない。だが耐えてくれ。僕はもう行かなくちゃならないんだ。男にはそういうときがあるんだ。誰だってそうなんだ。だからその手を離しておくれ。

「私が代わりに行ってあげるから」。妻は目を閉じて意識朦朧のままそう言った。起きているのか寝ているのかよく分からない。

 おお妻よ。君の気持ちはとても嬉しい。だが君では駄目なんだ。冷たい言い方だけど、君じゃ僕の代わりにはなれないんだ。僕が自分で決着をつけなきゃならないんだ。これは僕個人の問題なんだ。

 僕はちょっと力を入れて妻の手を振りほどこうとした。妻はますます右手に力を込めた。

 分かってくれ妻よ。これは僕が自分で越えなければならない壁なんだ。これを越えなければ明日はやって来ないんだ。知ってるかい、あしたは「明るい日」と書くんだぜ。このままじゃ真っ暗さ。僕達に明るい未来はやって来ない。

 僕は心を決めた。英語で言うとmake up my mind。そう、意を決したんだ。おい!起きろ!起きろよbaby!今日はいい天気だ。僕は妻の体を揺り動かした。

「ん…何?」

 妻が目を開けて僕を見つめる。その目は深く澄んでそしてどこまでも真っ直ぐだ。

 ふう。僕は深く息を吸い込んで言った。

「手を離してくれないか。ウンコしに行きたいんだ

雑文

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2004.11.23

異文化交流

 結婚とは異文化交流である。

 それまでの20何年かの人生を、別々のところで、別々のものを信じ、別々のものを食って生きてきた男女が一緒に生活をするわけである。自分が今まで常識と信じて疑わなかったことがそうではないと思い知らされる現実。母さん、オレ、肉じゃがは牛肉で作るもんだってこと知らなかったよ。だって母さんの肉じゃがはいつも豚挽き肉だったじゃないか。母さんのウソつき!キライだ!うおーーーーーーーーーーーーーーー!!

 そんな異文化交流を始めて3年、オレの母親が還暦を迎えたので、先週末にみんなで一泊の温泉旅行に行った。うっしー(ヨメ)にとってはワタナベ。家の面々との初めての旅行である。ちなみに参加者は、オレ、うっしー、オレの妹、父母の5人。オレの車で長野県方面に出かけた。

 目的地までは高速道路をぶっ飛ばしていったわけだが、途中何度かサービスエリアに立ち寄って休憩をとった。ここでワタナベ。家の面々は各自がてんでバラバラな行動をとるわけである。すなわち父親は売店に行って玉コンニャクを買い、一人でコンニャクをほおばっている。母親は遠くのトイレまで一人でスタコラどんどこ歩いていく。妹は自販機でジュースを買っている。そう、我が家は個人行動ファミリーなのである。やりたい人がやりたいことを勝手にやるわけである。なにしろ母親なんぞは今回の旅行も現地集合する意気込みだったらしい。各自が自己責任のもとに行動する自己責任ファミリーともいえる。

 これに対しうっしー家は団体行動ファミリーである。玉コンニャクを買うときも、ジュースを買うときも、人数分買ってみんなで分け合うシステムが構築されている。

 うっしーは動揺しているようだ。サービスエリアに着くなり当然のように各自がバラバラに行動しはじめるワタナベ。家の面々。喉が渇いたので俺とうっしーは自販機へ向かった。「ジュースは何本買えばいいの」とうっしーが聞いてきた。ワタナベ。家的には「1本」が正解なのだが、団体行動ファミリー出身者にいきなりそういう文化を受け入れろというのも酷なので、とりあえず「人数分買っとけば」って言っておいた。

 頑張れうっしー。異文化を受け入れろ。オレもうっしー家の文化をいろいろと受け入れてきた。そう、例えば、納豆はメインのオカズじゃないという文化を。

雑文

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2004.11.18

イントロクイズ

 実はオレとうっしー(ヨメ)は高校時代からの付き合いである。「付き合い」といってもここでは男女交際の意味ではなくて、「友達」の意味なのだが(男女交際はもうちょっと後)。どのくらい「友達」かというと同じ部活の先輩後輩だったのである。「ワタナベ。せんぱいっ」「なんだい?うっしー後輩」懐かしいなあ。あのころ君は若かった。まるでデビュー当時の宇多田ヒカルのように可愛いかったよ。

 …とまあヨイショはこれくらいにしておいて(このブログはうっしーも読んでいる)、話を元に戻そう。えーと、そうそう、高校時代のことである。当時(今もだけど)RCサクセションにハマっていたオレは、もう部室でこれでもかっていうくらいRCの音楽をかけまくっていた。アルバムをダビングしたテープや、自分の好きな曲を入れたテープ(いわゆるマイベストってやつ)なんかを部室のラジカセでもう本当にいやになるほどかけまくっていた。いやっやめてっ。ふっふっふ本当はキモちEんだろう。

 そんなオレの啓蒙活動の成果なのか、つい最近、家のステレオでRC最後のアルバム「Baby a Go Go」をかけて1曲目の「I Like You」のイントロが「ちゃらららーら らーらーらららら」と流れ出した瞬間にうっしーが「そんなに 考えることはないさ~」と歌い出したのである。

 素晴らしい!イントロのサワリで曲がわかってしまうとはなんて素晴らしい人材に成長したんだ君は。か、感動したっ。

 オレの感動ぶりを察知したのか、うっしーがこんな遊びを提案してきた。

「じゃあさ、イントロクイズやろうイントロクイズ。なんでもいいからRCさくせしょんの曲のイントロを歌ってよ。私が当てるから」

「え…?イントロを歌うの?」

「そう」

「なんの曲でもいいの?」

「そう。マイナーなやつでもいいよ」

 うっしーは自信満々である。おそらく、「雨あがり」や「トランジスタ・ラジオ」なんていうヒット曲はすぐに当ててしまうだろう。オレは何の曲にするか必死で考えた。

「はやくー」

「わかったわかった。じゃあいくぞ。…でーでーでっでっでで でーでーでっでっでで ちゃっちゃらー ちゃーらーちゃらららー」

「…プププププ」

 うっしーは肩を痙攣させて笑っている。

「何で笑ってんの」

「ププ…だってヘタクソなんだもん」

「うるさい。ベースとかギターとかホーンとかのイントロを口で歌うのは難しいんだよ」

「じゃもっかいやって」

「でーでーでっでっでで でーでーでっでっでで ちゃっちゃらー ちゃーらーちゃらららー …」

「…プププププ」

「てーって てーって てっててれれれーーん」

「…プププププ」

「終了」

「え?終了なの?うーん、ヘタクソ過ぎてわかんない。あ、じゃあ出だしだけちょっと歌って」

「おくりものをー くれないかー ぼくにおくりものー くれないかー」

「あ、それ知らないや。てゆうかマイナーすぎ!」

 さっきマイナーなのでいいっていったじゃん!!

「もうちょっとマイナーじゃないのにして」

 うーん。難しいな。バリバリの大ヒットナンバーでもなく、かといってファンしか知らないようなマイナーな曲でもない、そこそこの中ヒットナンバーか…。てゆうか、うっしーのRCの知識ってすなわちオレが部室でかけてたテープによるものだから、オレが好きな曲ならいいに違いない!

「じゃ次いくぞ。でんでけでけでん でんでんでん でんでけでけでん でんでんでん」

「プププ」

「なんだよ」

「あはは。ヘタクソ。音痴ー

 いや、別にオチは無いのだが、ここまで書いたところでうっしーの検閲を受けたところ、出だしの部分で「なに、これじゃまるで今は可愛くないみたいじゃないか」とお叱りを受けた。いや、君は今でも可愛いよ。10年後の宇多田ヒカルといい勝負だろう。たぶん。

雑文

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2004.11.16

音楽とユーモアの旅/YO-KING

音楽とユーモアの旅
KSCL-739/2004.10.20

01. 輝く未来のショウビジネス
02. 審美銃
03. ブタと三日月
04. 出来事
05. バトンが泣いている
06. カラカラ
07. たまたま
08. シェアー
09. Slow Down
10. ベビーカートリップ
11. サンキュー世界

 YO-KINGの4thソロアルバム。ていうか、YO-KINGとか真心ブラザーズとか全然聴いたことなかったんだけど、こないだの野音で清志郎の「素晴らしきこの世界」を聴いて、オリジナルはどんなもんかと思ってTSUTAYAで借りて聴いたんだけど、とても素晴らしい!いや、凄いよYO-KING。ヴォーカリストとしては清志郎の次くらいに素晴らしい。オレ的世界ランキング初登場第2位に躍り出ました!

 で、ついでにニューアルバムも聴いてみた。最初歌詞カードをペラペラめくってみたときは、「何だこの温さ(ぬるさ)は」と思った。あちこちから“幸せオーラ”が湧き出ていてもうどっぷりぬるま湯って感じ。「なんだ全然ロックじゃねえな」とか思って実際音を聴いてみたけど、やっぱり温い。っていうか、温さ倍増。っていうか、もう“幸せオーラ”が後光のように輝いてま、ま、眩しいっ!特に「ベビーカートリップ」なんて昼間から子供のベビーカー押して幸せだなんてロックじゃねえ!!

 とか思ったんだけど、なんかギターの音とかYO-KINGの声とかスネアの音とか妙に心地よくて。ギター+ベース+ドラムのシンプルでスカスカでジャカジャカした感じがすごく気持ちよくて。

 そしたらなんか、「うるせ~歌いたいから歌うんだ」みたいな、ロック的でないテーマを好きなように歌うその姿勢が、自分のやりたいことをやりたいようにやるそのスタンスが、なんかロックっぽいなと思ってしまって。気が付くと何度も聴いている自分がいたりして。「カラカラ」なんてとてもいいなって思ったり、「出来事」とか「Slow Down」とか力の抜け具合が素晴らしいと思ったり。

 これがYO-KINGのロックか。この力の抜け具合とあくまでゴーイングマイウェイなこのスタンスがYO-KINGのロックか。

 ロックじゃないようで実はロックな1枚。

ロックな日々

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2004.11.13

アナグマの事情

 オレには1つ下の妹がいる。これがいまだ独身なもんで、両親は気をもんでいる。特に母親なんぞはオレの顔を見るたび「誰かいい人いないかおうおうおう」とものすごい勢いで迫ってくるのでちょっと困るのである。リンダ困っちゃう。別に本人が気にしてないんだからいいじゃないかとオレは思うのだが。先日会ったときも「誰か紹介してよ」としつこく迫ってきたので参ってしまうわけである。う~ん、まいっちんぐ。

 先週だったか、うっしー(ヨメ)と話をしている時、この話題になった。で、オレの高校時代の友人はどうかというわけである(ちなみにうっしーはオレと同じ高校の同じ部活の1コ下)。

「そういえばあの人はどう?アナグマに似てる人」

「ああ、アナグマ(笑)。どうって何が」

「性格とか」

「性格はねえ、物静か」

「それから?」

「えーとあとは、ガリ勉」

「それで?」

「終了」

「それだけ?」

「うん」

「ってあんたバカ?自分の友達の話でしょ!それなのになんで『性格は?』『物静か』『それから?』『ガリ勉』で終了すんのよ!もっと色々あんでしょ友達なんだから」

「えーそんなこと言われてもなあ。んー…そうだなぁ。まあ女の子と軽快にトークするタイプではなかったね。オレも人のことは言えないけど」

「まったくだよ。自分の妻ともロクに会話ができないやつだよ」

「まあやつも今は電通マンだから合コンとかで鍛えられてるかもしれないけど」

「そいでアナグマ彼女いるの?」

「さあ…?でも電通マンだから合コンでモテモテかもしれないよ」

「でも合コンじゃなくて別の出会いを求めてるかもしれないよ」

「さあ…?どうだろ?」

「それはいいけど、もっとほかにないの?アナグマのいいひとぶりを示すハートウォーミングなエピソードとか」

「そう言われても性格なんてよく知らないしな…」

「なんでよ!友達でしょ?」

「だいたいヤツとは1年のとき同じクラスだっただけで2、3年は違うクラスだったし」

「そうなの?部活は?アナグマは何部だったの?」

「帰宅部」

「それでガリ勉してたわけ」

「そうそう」

「アナグマどこの大学なんだっけ」

「東大法学部」

「ああ、なるほどね。それはわかったけど、じゃあワタナベ。は何でアナグマと友達になったわけ?」

「そりゃあさ、あれじゃねえかな、えっと…。…あれ?何でだろ?」

「何でだろうじゃないでしょ!おかしいんじゃないの」

「んー謎だ。…あ、わかった。そうそう、ガリ勉仲間だったんだよ、多分」

「嘘つき。高校のとき勉強なんかしてなかったでしょうよ」

「え、そ、そうかな…。しかしそれはそれでひでえ言われようだな」

「だってそうじゃない」

「…あ、わかった!あれだ、オレとアナグマは“夢を語りあった仲”ってやつだったんだよ」

「なにそれ」

「そうそう、あいつさ、『オレは総理大臣になる』とか言ってたんだよ」

「あ、そういえばそれ聞いたことある気がする」

「そうそう『総理大臣になるにはやっぱ自民党に入らないとダメかな』とか相談されたりしてさ」

「ふーん。で、ワタナベ。は何の夢を語ったわけ?」

「オレはさあ『アナハイムエレクトロニクスに入ってガンダムを造る』かな」

「ふーん…」

「そいでさ、あいつそれをずっと覚えてやがってさ、ウチの大学の工学部って昔は2年になるときに進振りがあったんだよ。オレが年賀状とか暑中見舞いとかに『金属系になりました』とかって書くと『ガンダムの合金を造るための学科ですね』とか返事が来るわけ」

「ふーん」

「それからオレが前の会社(半導体メーカー)に就職したときも『ガンダムの回路を造るための就職ですね』って返事が来たわけ」

「ふーん」

「で、こないだ特許事務所に転職したときも『ガンダムの特許を取るための転職ですね』とか年賀状に書いてくるわけよ」

「そう。今だにそんなこと書いてくるってことはよっぽど嬉しかったんじゃない。ワタナベ。と夢を語りあったのが」

「んーそうかなあ」

「そうだよ。ところで、アナグマなんて名前だっけ」

「F本」

「ああF本くんね」

 …てか妻よ、オレF本がアナグマに似てるなんて一言も言ってないんだが。オレの友達に勝手にあだ名つけんなよ!まあ、アリクイに似てるとは言ったが。って…「ア」しか合ってねーよ!

 しかしまあ「アナグマ」でF本のことだってわかっちまうオレも異心伝心というか夫婦愛というかサイキックというかなんだかなあという感じがしなくもない。ところで、アナグマってどんな動物だ?

雑文

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2004.11.12

お星様になったオレ

 今日は健康診断があったわけなんですが。

 ちょっと奥さん、大変なことになってますよ!オレの体重。

 学生時代の終盤から体重が増え気味だったんで結婚式(2001年5月)の前にちょっとがんばってダイエットしたのだが、結婚後再び増加傾向に転じてしまった。今年もそれが見事に継続している。

 だもんで、思わず年齢ごとに記憶してる体重をEXCELに入力してグラフにしてしまった。ちなみにオレは16の時に172cmで身長は飽和したのだが、体重は結構変動していて、一番痩せていたのは大学2年で20歳のときだった。あのときは体重56kgだったのになあ(遠い目)。…ていうか何でそんなに痩せてんだ?大丈夫か、20のオレ。どっか体でも悪いんじゃないのか、20のオレ。お前に死なれたらオレも困るんだ。何しろオレも死んじゃうからな。せいぜい体には気をつけてくれ。

 で、そうそう、20の時を底に後はしっかり増加傾向。結婚式の前に一瞬痩せたけど再び増加傾向。

 ああ、このまま行ったらどうなってしまうんだろ…。と不安にかられたので、オレは思わずグラフのデータを4次多項式でフィッティングしてみた。するとEXCEL君が言うにはオレは40歳で体重400kgほどになるらしい。もっと言うと50歳で700kgにまで達するらしい。もっともっと言うと、110歳ころにコンバトラーVと同じくらいの体重になるらしい。♪しんちょう~ひゃくななじゅうにセンチメートル、たいじゅう~ごひゃくごじゅっトン。

 こりゃもうデブどころの騒ぎではない。大丈夫か、110のオレ。

 いや、ちょっと待てよ、172cmで550tというのはかなりの高密度である。これは大変なことになるのではないか。よくわからないが強力な重力を発してしまうのではないか。みんなオレにぐいぐいと引き寄せられてしまうのではないか。いやいや、ひょっとしたらオレは密度が高くなりすぎてブラックホールになってしまうのではないか。ブラックホールってのは天体つまり平たく言えばお星様だ。地球も飲み込んじゃうけどね。

 どうやらオレはお星様になってしまうらしい。それはそれでちょっと素敵かもしれないが、地球の未来を救うためにもダイエットしたほうがよさそうだ。 

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2004.11.09

マタタビ以上

 猫ってのは敷き物が好きな生き物である。我が愛猫くーちゃん(ロシアンブルー、♀)も例に漏れず、どういうわけだか箱座りしたり寝たりするのはいつも敷き物の上だ。敷き物は何でもいいようでそのときどきでタオルだったり新聞紙だったりうっしー(ヨメ)のカシミアのセーターだったりオレのパンツだったりする。できればオレのパンツの上は遠慮して欲しいが。とにかく何か下に敷いてないと気が済まないようである。

 そういえばくーちゃんはうっしーの足も好きだ。特に夏場は足をむきだしにして寝たりするが、朝目覚めるとくーちゃんがうっしーの足を枕にして寝ていることが多い。何故だかオレのとこにはほとんど来ないでうっしーのところにばかり行く。ちょっとジェラシーである。あまり大きな声では言えないので絶対内緒にしておいて欲しいのだがうっしーは寝相が×××なので、くーちゃんはよく蹴散らされているのだが。それでもうっしーのところがいいようである。やはりママがいいのだろうか。父親ってつらいよなあ。べらんめえ。

 しかしまあうっしーの足を枕にして寝ているくーちゃんはとてもカワイイので思わずパチリパチリと写真を撮ってしまったり。

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ku2.jpgKu3.jpg

 うーんカワイイ。

 ところで話はかわるが、先日、くーちゃんがなにやら布切れとじゃれて興奮しているところを目撃してしまった。なんとも異様なエキサイトぶりである。

ku4.jpgku5.jpg

 くーちゃん、お前は何と戯れて遊んでいるのだい…?と思ってよく見てみると、うっしーの靴下(脱ぎたてホヤホヤ)ではないか!これがまたものすごいエキサイトぶりでそりゃもうマタタビ以上の大興奮ぶり。頭を靴下にこすりつけ、靴下に抱き着いて猫キック連発!もはや尋常でないエキサイトぶりである。

 だ、大丈夫か、くーちゃん。お前もしかして、ママの足のニオイが好きなのか…?そんなに香しいのか…?

我が愛猫との日々

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DADA/仲井戸麗市


TOCT-6906/1993.02.03

01. ムーンライト・ドライブ
02. BABY LOVE
03. 向日葵 10.9
04. Hustle
05. さまざまな自由
06. はぐれた遠い子供達へ
07. ランタン
08. 新宿を語る 冬
09. ラジオ
10. 特別な夏
11. DREAMS TO REMEMBER

 仲井戸"CHABO"麗市の3rdソロアルバムにしてRC解散後初めて発表されたアルバム。つまり「RCサクセションの仲井戸麗市」ではなくただの「仲井戸麗市」として発表された初めての作品。チャボ本人も雑誌のインタビューで「実質的なデビューアルバム」といっていた気がする。

 このアルバムが出た頃、オレはわりと真面目にバンド活動にいそしんでいたので、このアルバムの曲はたくさんコピーした気がする。ムーンライト・ドライブ、BABY LOVE、向日葵、HUSTLE、ラジオ、ランタン…。この中では「ランタン」が一番ハマってたかな。これは手にクセが残ってて、今でもギターを手にするとつい「ランタン」を弾いてしまう。

 で、これ学園祭の企画バンドみたいのでやったんだよね。普段は別のパーマネントなバンドがあったんだけど、チャボやりてえなって思ってバンド作ったわけ。パーマネントなバンドではギター専任だったんだけど、せっかくだから自分で歌いてえなって思って。

 で、ベースを“まーくん”っていう同期のヤツに頼んだ。元はスラシュメタルが好きな“スラッシャー”だったんだけど、よく分からんがだんだんジャズとかプログレとかにハマってって早川岳晴も知ってるっつーもんで、まーくんに頼んだ。なによりオレ友達少なかったんでベース弾けるヤツなんてそんなに思いつかなかったし。

 このまーくんってのが典型的ダメ学生で、確か2留とか3留とか結構ダブったりトリプったりしてたわけ。オレはこのまーくんに人生狂わされたと言っても過言ではないね。初めてまーくんのアパートに行った時はびっくりした。部屋には家具らしきものが何一つない。隅のほうにCDと文庫本が山積みされている。そして衝撃的だったのが、ゴミ箱がないってこと。部屋の真中にゴミ袋がどーんと置いてあって、そこにゴミが捨てられてるわけ。さらに部屋の隅っこにはいっぱいになって口が結んであるゴミ袋がいくつか転がってるわけ。「ゴミはゴミ箱に捨てる」って教育されてきたオレの世界はそこでひっくり返ったね。その瞬間オレは、ああそうか、ゴミ箱なんてなくてもいいんだな…って悟った。以後オレの部屋は現在に至るまで荒れ放題。これ全部まーくんのせい。ということにしておこう。オレの部屋が汚いのはお前のせいだ。責任転嫁。なるようになれ…。

 話がそれたけど、はっきり言ってオレはチャボのアルバムではこれが一番お気に入り。なにしろこのアルバムではチャボがエレキ弾きまくり!なのである。

 イケイケロックンロールの「BABY LOVE」ではバッキングだけだけどギターの音がとてもいい。Derek&Dominosのような「向日葵 10.9」では珍しくリード弾きまくり。「はぐれた遠い子供達へ」では情感たっぷりのスライドが堪能できる。「ラジオ」のギターソロの出だしの部分は最高にカッコいい。それから、「ランタン」は清志郎との共作だ。たしか雑誌で「Baby a Go Go」の頃に作った曲だって読んだ気がする。レコード店のチラシに「清志郎との共作もあり!」とかいう文句が書いてあって、CD買って初めてこの曲聴いたときはすごくドキドキしたのを覚えてる。チャボ独特のちょっとモヤモヤした感じの詩の世界もいい。この曲が一番好きかな。

 とにかく最初から最後まで聴きどころ満載で、特にオレのようにエレクトリックなチャボが好きな人には欠かせない1枚。

ロックな日々

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2004.11.05

いまそこにある危機

 先日原美術館にジョン・ブッチャーのライブを観に行ったときの話。

 ライブレポ?にも書いたとおり、原美術館はオレ達の結婚式のパーティをやったとこでもあるので、行くときはそれなりに気合が入っている。うっしー(ヨメ)はバッチリとおしゃれを決めていくし、オレもまあ、自分なりに精一杯やるわけである。まあ価値観は人それぞれ違うわけで、うっしーに「それじゃない服に着替えてよ」とか打ちのめされつつも這い上がり一歩一歩前進していくのある。たとえその歩みは遅くとも。

 で、「それじゃないズボンにしてよ」「いやもうこれしかないから」とかそんな調子で決定された服装で原美術館へ出かけ、午後6時ちょい前に到着。開演は6:30だから、まだちょっと時間がある。オレ達は館内の展示を見学したあと、カフェに行ってカンパリオレンジを注文した。カフェの庭に出て、テーブルに腰掛けてドリンクをちびりちびり。外はほとんど真っ暗で、庭の隅っこではなにやらオブジェがピカピカと点滅している。オレ達はこの庭でパーティをやったわけで、当然のごとくそのときの思い出なんかがちょろちょろと話題にのぼる。なかなかムードむんむんの満点である。独身だったらこの場でプロポーズできそうなほどである。ムフフ。ちなみに、アフターコンサートはラフォーレ東京という近くのお洒落なホテルでディナーでも食べようというお洒落な計画である。ムフフフフ。

 …とそのとき、オレはある“異変”に気付いてしまった。

「なあ…」

「なに?」

「ちょっとマズい事態が発生した」

「どうしたの?」

「お、オレのチャックが微妙に壊れてる」

 そうなのだ。さっきトイレに行って用を足した後でチャックを閉めた際の噛み合わせが悪かったのか、いわゆるひとつの社会の窓が微妙に開いてしまっていた。詳細に説明すると、チャックの噛み合わせが悪く、社会の窓の下部2cmくらいの部分が微妙に開いている状態である。

 だ、大丈夫だ。オレは自分に言い聞かせた。大丈夫だ。これなら一度チャックを下まで完全に下ろしてからもう一度ゆっくり上まで上げれば噛み合わせ不良は解決するはずだ。

 オレは、チャックを一度下まで下げてから再度ゆっくりとチャックを上げた。

「さ、さらにマズい」

「ど、どうしたの?」

「チャックがほぼ破壊された」

「………」(←笑いをこらえている)

 落ち着け落ち着け。オレはもう一度ゆっくりとチャックを上下させた。しかし、噛み合わせ不良は解決しなかった。てゆうか、チャックが完全に外れてスカスカの全開になってしまった。

「どうしよう、直らない」

 オレは外れてしまったチャックを直そうといろいろ試行錯誤してみた。

「ちょっと、挙動が不審だからやめてくれる」

 そうだ。念のため言っておくとここはお洒落な美術館のお洒落なカフェなのだ。周りにはカップルなんかもちらほらいるのだ。

「でもオレ、チャック全開だし」

「じゃあこれ貸してあげるから、これで隠しなよ」

 うっしーはそういって自分のコートを貸してくれた。オレはうっしーのコートを腰に広げた。これなら大丈夫である。

「そうだ…どうしよう?」

「ん?」

「コンサートの後…」

「お腹の空き具合をみて、ラフォーレでご飯食べて帰ろうよ」

「いや…オレのチャックの閉じ具合も考慮した方がいいのでは…」

「………」(←笑いをこらえている)

「すまん」

「だから私が違うズボンにしろって言ったのに」

「すまん」

「いいかげんにしてよね」

「すまん…。あと、飲み終わったからこのグラス返してきて。オレ、チャック全開だからうかつに動けないし」

 そんなわけで、オレはチャック全開のまま(それをコートで隠しつつ)ライブを鑑賞した。まあ、演奏があれだけアバンギャルドだったから、観客もチャック全開くらいがちょうどいいんじゃないかな、なんて思ったりして。

 で、アフターコンサート。お洒落ホテルでのお洒落ディナーは断念したが、東京駅の大丸のレストランでうなぎを食って帰った。もちろんチャックは全開のままで。

雑文

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2004.11.03

Music@Hara2004/ジョン・ブッチャー

 別段ロックじゃないのですが。

 今日は、品川の原美術館で行われたジョン・ブッチャーというSAX奏者のライブに行ってきた。実はジョン・ブッチャーなんて全然知らないのだが、予約定員制のこのライブにオレは意気揚揚と申し込んでうっしー(ヨメ)と2人で出かけた。なんでこんなライブに行ったかというと、オレは原美術館の会員なのである。さらになんで原美術館の会員になってるかというと、この美術館が好きで館内のカフェダールというレストランで結婚式のパーティまでやってしまったほどである。そんなわけで原美術館には思い入れがあり、今でもたまに出かけたりするわけである。

 原美術館というところはいわゆる現代アートの美術館であって、行ったことのある方はわかると思うが難解な作品がいろいろと展示されている。さらに時々イベントが開催されて、会員には案内が来る。ついこないだもスズムシの合唱コンサートみたいなイベントの案内が来たのだが、東京に大型台風が襲来した上、スズムシがちゃんと鳴くのか不安だったのでパスした。

 しかし今回のイベントはSAXとハープのセッションだという。これだけ聞くとかなりイケてる感じである。

 夕方6時、オレ達は美術館に着くと受付で会員価格の入場料2000円/人を支払い中に入った。カフェで注文したカンパリオレンジをひっかけてほろ酔い加減になったところでライブ会場へ。今回は美術品が展示されてる展示室内で演奏する趣向だそうで、展示室内にイスが並べられている。80程用意された席は既に結構埋まっていて、オレ達は最後列の端っこの席に座った。

 6:30を回った頃、SAX奏者のジョン・ブッチャーとハープ奏者のロドリィ・デービスが入場。ブッチャーは(多分)アルトサックスを手に持ち、デービスはハープの前に腰掛けた。ハープの横にはなにやら小道具のようなものがたくさん置いてある。

 美術館の学芸員お姉さんの紹介の後、ブッチャーとデービスがアイコンタクトをしてブッチャーがSAXを吹き始めた。っていうか、SAXを「吹いて」はいるけどスースーいってるだけであまり音が出ていない。デービスはなにやら青色に光る怪しげな装置でハープの弦をうわんうわん共鳴させている。

 なんだ、チューニングか、とオレは思った。ハープとSAXのチューニングを合わせているんだとオレは思った。

 だが、5分経過しても10分経過しても一向にチューニングは終わる気配がない。てゆうか、ブッチャーはマウスピースを舌でレロレロやってポコポコとパーカッシブな音を時々出しているし、デービスはなにかピンポン玉のようなものを弦の間に挟んでビヨンビヨンと奇妙な音を出している。

 オレはこの時点でやっとこれがチューニングではなく、演奏が既に始まっていたことを察知した。そうだ、ここは現代アートの原美術館である。通常の音楽が演奏されるわけはないのである。

 ブッチャーは相変わらずスースーとSAXを吹き、ときどきSAXを吹かずにマウスピースを指で叩いて音を出したりしている。それに合っているのか合っていないのかもよくわからないが、デービスはピンポン玉を弦に挟んだり、弦をたたいたりしている。む、難しすぎる。難解すぎる。訳わからなすぎる。そんな演奏(?)が30分ほど続き、ブッチャーとデービスは立ちあがった。どうやら1曲演奏が終わったようである。

 ここで20分の休憩。うっしーに「あれチューニングかと思っちゃったよ」って言ったら「私はもう演奏が始まってるって分かってたよ」とのこと。むー。ほんとかよ。

 休憩後、第2部へ。ブッチャーは今度はソプラノサックスを手にしている。2曲目の演奏開始。が、手にする楽器は違っていても、出される音は1曲目と同じような感じ。ただ、2曲目では、サックスの音が出る口を床につけながら吹いてエレキギターのハウリングのような音を出したり、それからこれにはものすごくビックリしたのだが、マウスピースを自分の頬やアゴにこすりつけてヒゲの剃り残しでジョリジョリと音を出していた。ぜ、前衛的すぎる。アバンギャルドすぎる。プログレッシブすぎる。

 こんな調子で2曲目も終わり、拍手の嵐(!)。学芸員のお姉さんは勘違いして終わりの挨拶をしようとしたが、実はまだ3曲目もあった。てゆうか、難解過ぎて学芸員のお姉さんも分かってないのでは?3曲目は再びアルトサックスに持ち替え、「ボッ」「ボッ」と爆発音のような音を出していたが、あとは似たような感じ。

 というわけで、正味1時間ちょっとのライブ終了。てゆうか、オレには難解すぎました。てゆうかてゆうか、あの音楽が理解できる人が日本に何人いるのか疑問。なんかこのライブと比べたらプログレッシブ・ロックなんて子供だましに感じられる。キング・クリムゾンとかとっても分かりやすいよ。とういうか今日のあれが「音楽」なのかどうかもオレにはよく理解できなかったが。まあ「芸術」であることはかろうじて分かりますが。

ロックな日々

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2004.11.02

曲がり角のところで

 最近ね、自分がまっとうなオトナになれたかな、とか考えたりすることがあるわけですよ。オレももう30過ぎですからね、立派なオトナになれたかなって自らを省みるわけです。

 で、そう考えるとですね、オトナっていったいなんだろうって思うわけですよ。子供の時と何が違うんだろってね。

 で、ひとつ思いついたわけです。オレはバス通勤なんで毎日バスに乗ってるんですけど、バスの降車ボタンってあるでしょ。次のバス停で降りる人がピンポンって押すやつ。あれにその答えがあることに気付いたわけですよ。

 あれ子供の時は先を争って押したはずなんですよ。一番先に押したやつが勝ちみたいな、そんな勝負が常に行われていたわけですよ。自分は降りないくせに、誰かがボタン押しそうになるとその人より先に押したりしてね。

 ところがですね、オトナになると降車ボタンを押さなくなるわけですよ。あろうことか自分で降りるときも押さないわけです。誰か他の人が押してくれるだろうって空気が漂ってるんですよ。オレは押さないぞ、お前押せよ、みたいな。押したら負けみたいなことになってるわけですよ。子供の頃と逆ですね。

 この勝負がまたシビアでね。だって押さないと乗り過ごしちゃうわけですよ。でも誰か押してくれるかも。ああもうあの角曲がったらバス停だよ。どうしよう、ってスリル満点なわけですよ。でも押さない。

 いやあ、オトナの心境ってフクザツですね。子供と違ってオトナって難しいんですね。

 え?オレですか?オレもねえ、真っ先に押したりしないですねえ、降車ボタン。もういいオトナってことですかねえ。誰かが押してくれるだろうって思っちゃうわけですよ。で、誰かが押すのを待ってるんですよじっと。オトナですかねえ。

 …で、誰も押さないんで焦れてボタンを押そうと立ち上がる人がいるわけですよ。「負けました」って宣言してるようなもんですよ。でも押さないわけにいかないですからね。ちょっとバツが悪そうに立ち上がるわけですよ。

 で、

 その瞬間にオレはボタンを押すわけですよ!その人に先んじてボタンを押すわけですよ!もうその人、せっかく立ち上がったのにオレにボタン押されちゃって悔しがるのなんの!ってそれがまたたまんないわけですよ、うひひひひ。

雑文

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