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2005.10.04

ある恋の行方

 昨日の夜、うっしー(ヨメ)と2人で近所のコンビニまでおやつを買いに行った。「テレビのチカラ」を観た後だったので、歩きながら「人の顔をどれくらい覚えているか」という話をした。ああいう行方不明人の目撃情報を寄せる人は、よくまあ店員さんの顔を覚えているもんだと、うっしーは言う。自慢じゃないがうっしーは人の顔を全然まったくと言っていいほど覚えていない。たぶん、重要事件の犯人を目撃したとしても、うっしーの証言は何の役にも立たないだろう。

「同期で、新人のとき寮で同室だったKさんが、いま岩手にいるんだ。わたし、こないだ学会に行ったでしょ?そのときKさんも学会に来るっていうから、会場でKさんいないかな、と思ってたわけ。そしたらKさんに似た人を見つけたから『あ。Kさんいるいる』と思ってマークしてたら後から本人が現れて『あ、こっちが本物のKさんだ』って気づいたわけ。危ないとこだったよ」

 寮で半年間同室だった人の顔も不確からしい。

 それにひきかえ、オレの記憶力はなかなかのものである。

「オレなんかさ、もうあそこのコンビニのバイト店員の顔と名前は大体覚えちゃったぜ。さっきあのコンビニにいたのはさ、A君とB君とC君っていうんだぜ」

 オレはバイト店員の名前をすらすらと暗唱してみせた。

「ワタナベ。あなたおかしい。前テレビでやってたけど、男の人はふつう店員の顔なんか見ないんだってよ?アイドルがコンビニのレジ打ちやってもさ、女の人は気付くんだけど、男の人はだれも気付かないんだよ」

「あとさ、今日はいなかったけど、Dさんっていう女の子がいるんだ。ちなみに、Dさんには妹がいて、妹も最近あのコンビニでバイトを始めたんだ」

「なんでそんなこと知ってんの!?」

「だって名札の名前が同じで顔が似てたから妹だってすぐわかったし、名札の上には「実習中」って書いてあったからバイト始めたばっかってことだろ?」

「あなた探偵?」

「簡単な推理だよワトソン君」

「…」

「…ところで、これはここだけの話なんだが…」

「なに?」

「A君はDさんのことが好きなんじゃないかと思うんだ」

「(笑)なんでそんなことがわかるの?」

「DさんはA君とシフトがだいたい一緒でさ、2人で働いてることが多いんだよ。A君は内気っぽい感じなんだから告白できずにいるんだけど、たぶんDさんのことが好きに違いないんだ」

「それだけ?」

「A君はさ、自分の勤務時間が終わってもすぐに帰らないで、まだ仕事中のDさんと話し込んでるんだ。間違いない。奴はDさんに惚れてるよ」

 …A君の恋の行方はどうなるのか!?その答えはまだわからない。

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