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2006.09.22

【雑文】金魚のフン

小学校6年のときの話である。

詳しい経過は忘れてしまったが、例によって授業中騒いでいたかなんかで、クラス全員が担任の先生からお説教を受けていた。

「まったく、お前たちみたいに、自分で考えないでただ他人の後をついてくよーなのを“金魚のフン”って言うんだよ、わかる?」

当時オレらの担任だった痩せたおばさんの先生が、一人ひとりを見渡しながら、教え諭すように言った。

「人間はさ、うんちすると肛門の筋肉がきゅうぅぅぅってなって、うんちが切れるんだけど、金魚はその筋肉がないから、うんちが切れないでいつまでもつながってんだよ」

真面目で素直な性格のオレは、一人の生徒として熱心に先生のウンコ話…いやいや、ありがたいお話に聞き入っていた。しかし、そんな先生のありがたいお話をさえぎった不届き者がいたのである。

「せんせ~。ちょっとキタナイ話はやめてください~」

当時クラス一のブリッ子(死語)という誉れ高かった女子が、そう言って話を止めたのである。これには、温厚なオレもさすがに頭にきた。

こっここここいつは先生の話をなんだと思っているのだ。先生の大事な話を「キタナイからやめてください」とはなにごとか。オレは怒りのあまり思わず立ち上がった。そうだ、ここは一発ヤツにガツンと言ってやらなければならぬ。オレはその女子に向かってこう言ってやった。

バカヤロウ!先生の話を何だと思ってるんだ!キタナイとかそういう問題じゃないんだよ。話を聞きたくないならお前が出て行け

オレの剣幕に驚いたのか、その女子は唖然としてこっちを見ているだけだった。教室にはヤツのせいで崩れかけた緊張感が再び戻ってきていた。


「…さあ先生」

オレは先生の方へ振り向くと、にっこり笑ってこう言ったのだった。

「どうぞウンコ話を続けてください」

雑文

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