夢助/忌野清志郎
夢助/忌野清志郎
UPCH1520/2006.10.04
01. 誇り高く生きよう
02. ダンスミュージック☆あいつ
03. 激しい雨
04. 花びら
05. 涙のプリンセス
06. 残り香
07. 雨の降る日
08. THIS TIME
09. 温故知新
10. 毎日がブランニューデイ
11. オーティスが教えてくれた
12. NIGHT AND DAY
13. ダイアモンドが呼んでいる
14. あいつの口笛
結局2006年の夏は終わらないまま秋になってしまった。
そして、あの7月13日の衝撃以来ひとつの心の寄りどころであった10月4日が淡々とやってきたのだった。オレは「夢助」を手に入れた。
そこには、いつもと変わらない清志郎がいた。リキみなどはみじんも感じられなかった。清志郎はいつものように、軽く風を切っているようだった。「Memphis」以来の外国人バンドとの海外レコーディング。スティーブ・クロッパープロデュースのナッシュビルレコーディングだ。確かに音は「Memphis」と似た感じでカラッと抜けているが、清志郎は相変わらずいつものとおりだった。
力強く何かを訴えるわけでもなく。
悲しみにくれるわけでもなく。
いつもどおりにラブソングを歌っていた。愛と平和、そして夢を歌っていた。
これは決して最高傑作なんかではなく。肩の力を抜いた、いつもどおりの今現在の忌野清志郎の歌だ。オレはちょっと安心して、そしてちょっと切なくなった。
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清志郎とクロッパーといえば92年の「Memphis」。これは1曲目の「Boys」でガツーンと来た記憶があるけど、今回の「夢助」は、「誇り高く生きよう」で地味に幕開け。しかし、ジワジワ、ジワジワとゆっくりしみいる感じ。イケイケロックンロールは無い。「RCサクセションが聴こえる」というサビで注目度が高いであろう「激しい雨」もそんなにイケイケではない。アップテンポというよりはミディアムテンポの曲が多い。
でもどの曲も、ジワジワと、じっくりとしみ入ってくる。
そして清志郎の詩はいつになくストレート。で、ちょっと切ない。でもこの「切ない」という部分は単に聴き手であるオレの気持ちの持ちようの問題かもしれない。もし2006年の夏が、あの日比谷野音の夏がちゃんと完結していたら、オレはこれらの詩を「突き抜けている」と感じたかもしれない。でも今は「ちょっと切ない」としか言いようがない。
そんなわけでオレはこれらの歌をジワジワと噛みしめている。ゆっくりと味わっている。
清志郎が戻ってくるまで、あせらなくてもまだもう少し時間があるはずだから。
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